西部劇研究といっても

nostalji2008-06-28

来月行なう西部劇研究会の事前打合せのために社会教育会館へ。DVD映写などの確認をした後、時間に余裕があったので『明日なき追撃』(1975年/監督:カーク・ダグラス)を皆で観ました。これが輸入DVDにテレビ放映時の日本語吹替えを挿入した私家盤DVDなんですね。20年以上前にテレビで観たきりだったので楽しめましたよ。
内容は、賞金つきの無法者を連邦保安官が追跡する西部劇なんですが、ヒネリの効いた一筋縄でいかない作品となっています。無法者を追跡する連邦保安官カーク・ダグラス)は正義の味方でなく権力欲の強い男で、無法者を捕まえることによって民衆の人気を得、上院議員になろうとしているんですな。『大西部への道』で見せたキャラと似かよったところがあります。追われる無法者がジョン・ウェインを撃ち殺したブルース・ダーンで、カーク・ダグラスを見事におちょくっていますね。ユーモラスな中にどこか狂気を感じさせるダーンのキャラが活かされており、演出的には間延びしているところもあるのですが、この二人のキャラで秀作となっていま〜す。