割とまともだった日本

nostalji2008-08-27

日本を舞台にした映画ということで録画していた『東京ジョー』(1949年/監督:スチュアート・ヘイスラー)を観る。日本を舞台にしていますが、殆どがハリウッドのスタジオ撮影ですね。主人公(ハンフリー・ボガート)が冒頭で東京の街を行くシーンはスクリーン・プロセスで、東京ロケはスタンド・イン(顔が映らない)によるものです。内容は、戦前に東京でナイトクラブを経営していた主人公が8年ぶりに東京に戻ってきて、かつての妻(フローレンス・マリー)と再会するんですな。彼女の秘密(戦時中に反米放送をしていた)をネタに強請られた主人公が日本人の悪人(早川雪州)と対決するラブ・サスペンスですが、全体としてはおかしな内容じゃなかったです。とはいっても、責任とってのハラキリや、GHQの日本人情報部員の名前がカマクラゴンゴロウカゲマサ(鎌倉権五郎景政)という笑える箇所はありましたけどね。
海外逃亡していた戦争犯罪人密入国させてクーデターを計画する右翼のボス役の早川雪州は、戦時中はパリで暮らしており、この映画がハリウッド復帰第1作でした、他にも多くの日系俳優が出演していますね。それから、フローレンス・マリーという女優さんを他の映画で観たことないのだけど、俳優生活が短かったのかなァ。彼女、目茶苦茶ウエストが細いんですよ。コルセットでギューギューに絞り上げていたとしてもね。