右門はアラカン

nostalji2008-09-22

録画していた『右門捕物帖・伊豆の旅日記』(1950年・新東宝/監督:並木鏡太郎)を観たあと、大宮へ。帰りに本屋に立ち寄り、『バガボンド28』と『荒野のホームズ』を購入。画像は井上雄彦:著の『バガボンド28』(モーニングKC:2008年5月23日第1刷発行)ね。吉岡一門との一乗寺下り松での死闘を終えて瀕死の武蔵というのは、吉川英治の原作にはない設定です。多くの原作にない設定(武蔵を初めとして主要人物のキャラからして異なる)が『バガボンド』の魅力となっていますね。
右門捕物帖・伊豆の旅日記』は、伊豆に現れた右門(嵐寛寿郎)が、伊豆金山の金蔵から金塊を盗んだ犯人と、それに関連した連続殺人を解決する物語。事件解決までの展開は悪くないのですが、アバ敬(鳥羽陽之助)と右門が伊豆にやってきた目的がわからない。物見遊山の旅ではなさそうだし、突然事件に巻き込まれることに違和感を持ちました。アラカンの右門は十八番で云うことなし。傍役ではアバ敬の子分チョンギレ松の中村是好が圧倒的な存在感をもっていましたね。とにかく巧いんですよ。