純粋因果話

nostalji2009-01-20

録画していた『怪談』(2007年・松竹/監督:中田秀夫)を観る。原作は有名な『怪談累ヶ淵』ね。これまでの“累ヶ淵”では、新吉は豊志賀を利用する色悪として描かれたものが多かったのですが、この作品では“親の因果が子に祟り”という悪縁の悲劇になっています。新吉(尾上菊之助)と豊志賀(黒木瞳)は、愛し合っていても親の宿縁から逃れることができず、凄惨な結果となるんですな。ケレン味たっぷりのオドロオドロシイ怪談映画でなく、耽美的な怪談映画で新鮮な感じがしました。尾上菊之助の妖しい魅力に満足。
散歩のついでに久しぶりに図書館に立ち寄り、芸能本を3冊借りる。渡辺プロを題材にした『芸能ビジネスを創った男』、三國連太郎:著の『生きざま死にざま』、藤田まこと:著の『最期』ね。芸能関係への知識欲だけは、依然として持っていま〜す。