古典時代劇

nostalji2009-04-04

録画していた『修羅八荒』(1958年・東映/監督:佐々木康)を観る。原作は行友李風新聞小説で、これまでに何回も映画化されています。原作は、無銘の妖刀の祟りのごとく、最後は登場人物全員が死ぬという、とんでもない物語なんですが、映画化にあたっては妖刀話をはずし、たいていの作品が御金蔵破りの陣場弥十郎大河内伝次郎)と浅香恵之助(市川右太衛門)の対決をラストにしたハッピーエンドにしていますね。この手のチャンバラものは、悪役が強くないと魅力がありません。ラストで大河内伝次郎は右太衛門と橋蔵の二人を相手にした見事な立回りを見せてくれますよ。右太衛門は貫禄がありすぎて主人公のキャラと合わないのですが、大河内がよかったので作品的には是としましょう。
ところで今月は、BS2で市川右太衛門の『あばれ大名』と『あらくれ大名』が放送されます。そのうち、右太衛門時代劇をまとめてアップしなくちゃ……