50年前の今日関連で

nostalji2009-04-29

お熱いのがお好き』で見せた“コメディエンヌ”のマリリン・モンローもいいけど、私が一番好きなモンローは『帰らざる河』(1954年/監督:オットー・プレミンジャー)で見せた“グット・バッドガール”のモンローですね。男をセックスで惑わす悪徳の女性でありながら、可憐な心情を持っている女。『帰らざる河』のケイは、モンローにとって最良の役柄でした。
いきなりテント小屋の酒場で、赤いドレス姿で太腿を露にギターを弾きながら、「ワン・シルヴァー・ダラー」を歌い、酔っ払い相手に妖艶さをアピール。子どもを迎えにきた、ロバート・ミッチャムに鉄火姉御的なところを見せ、色悪のロリー・カルホーンに純なまでの甘えを見せる。そして、置き去りにされたミッチャム父子と筏で河を下る時に、子どもに見せた優しさ。「ダウン・イン・ザ・メドウ」を歌うモンローが、また良いんだなァ。
扇情的なドレス姿よりも、河を下る時のジーンズにシャツ姿に女を感じたのは、私だけでなくミッチャムもムラムラときたのはわかりますね。そしてラストの切ない嘆きの表情で歌う「帰らざる河」を聴いたら、ミッチャムならずとも、抱きかかえて連れ戻したくなりますよ。モンローの魅力を引き出したベスト作品だと、私は思っていま〜す。