ナポレオンが皇帝になった日

nostalji2009-05-18

1804年5月18日、フランスの英雄ナポレオンが戴冠し、フランス第1帝政始まる。ナポレオンが、フランス革命後の混乱した時代に暴動を鎮圧し、産業の振興と市場拡大を目標に国外遠征を行なって大陸の覇者となったのは世界史を学んだ人なら誰でも知っていることね。映画では、『戦争と平和』にしろ『ワーテルロー』にしろ、勝利者よりも敗者として描かれることが多いですけどね。
画像は、『ナポレオン』(1927年)のアルベール・デュードネ。この映画はアベル・ガンスが監督した12時間に及ぶサイレントの大作です。本場フランスの国策映画ともいえますが、ナポレオン映画の決定版ですね。以前、3時間強に編集されたものがBS2で放映されましたが、スペクタクル演出には目を瞠りましたよ。カメラを兵士に持たせて突進させたり、馬の鞍にくくりつけて走らせたりと、あらゆるテクニックを駆使したとのことですが、中でも圧巻だったのがカメラ3台を使った大シネスコ画面です。上映時にも映写機3台で再現したそうですが、上映できる映画館って少なかったでしょうねェ。
韓流時代劇『太陽人イ・ジェマ』の最終回を観る。朝鮮王朝末期に活躍した医者の物語ね。朝鮮王朝末期は鎖国攘夷の政策で、アメリカ・フランス・日本から開国を迫られていた時代でして、主人公は役人になったものの政治改革はできず、結局医者に戻ってエンド。国民は貧しくて窮乏しているのに、役人は自分の権益を守って贅沢をするという、現在の北朝鮮を想起しましたよ。