割とまとも

nostalji2016-04-27

韓国時代劇『朝鮮ガンマン』を観了。
時代は、朝鮮王朝末期の高宗の時代。開化派の学者が次々に銃使いによって暗殺され、銃使いを追っていたユンガン(イ・ジュンギ)の父も殺され、反逆者の汚名を着せられます。韓国時代劇にはこのパターンが多いね。ユンガンも反逆者の息子として追われ、暗殺者に撃たれて海中へ。胸にかけていた恋人スイン(ナム・サンミ)からもらった磁石によって一命をとりとめます。『荒野の1ドル銀貨』だな。ユンガンはキム・オッキュンに救われて日本に行き、3年後、日本の商人・長谷川半蔵として朝鮮へ帰ってきます。ユンガンの目的は父の汚名をはらし、父を殺した者への復讐……
父を殺した商団長のウォンシン(ユ・オソン)とユンガンの対立を軸に、開化派と守旧派勢力との対立、守旧派勢力による壬午事変、それに伴う清国の介入と閔妃一族の事大政権、日本の明治維新をモデルに開化を目指そうとするキム・オッキュン一派の甲申政変といった歴史的事実にユンガンとスインが絡む形でドラマが展開していきます。結局、ユンガンが願っていた改革は失敗し、義賊となって悪い役人を成敗する民衆の英雄になるというラスト。
朝鮮の悲劇を朝鮮王朝の政治体制にあったとしているのは、まともな歴史観です。女傑としてこれまでのドラマでは好意的に描かれていた閔妃も、庶民の生活よりも宮廷権力を大事にする人物となっています。歴史事実として、朝鮮は日本の統治下におかれることになるのですが、その起因となったのは権力維持のために閔妃が清国に軍事介入要請したことにあるのですからねェ。
母の転居関係の諸事が一応片付いたので、本日帰京します。