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nostalji2009-07-02

BS2で『荒馬と女』(1961年/監督:ジョン・ヒューストン)と『荒野の用心棒』(1964年/監督:セルジオ・レオーネ)を放映。
『荒馬と女』は、クラーク・ゲーブルの遺作となった現代西部劇です。離婚手続きにリノの町に来たマリリン・モンローが、カウボーイのゲーブルと仲良くなるんですな。ゲーブルの友人イーライ・ウォラックが野生馬の群れを発見して、ゲーブルはロディオに出ていたモンゴメリー・クリフトを仲間に加え、野生馬捕獲に行きます。飛行機で野生馬を追いかけるシーンや、ゲーブルが荒馬と格闘してロープで縛り上げるところは、真に西部劇です。
『荒野の用心棒』は、マカロニウエスタンの名作中の名作でして、この作品がなければマカロニブームはなかったでしょうね。これ以前に、『赤い砂の決闘』というマカロニウエスタンがあるのですが、はっきり言って凡作、話題にもなりませんでした。黒澤明の『用心棒』の盗作ということで、公開時は話題優先的なところがありましたが、模倣以上の上出来作品で世界的大ヒットとなり、レオーネは一躍名が知られるようになります。主演のクリント・イーストウッドも音楽のエンニオ・モリコーネも同様で、現在あるのはこの作品のおかげと言っても過言ではないですね。
画像は、『荒野の用心棒』のドイツ版ポスター