SP作品だが

nostalji2011-10-21

録画していた『恐怖のカービン銃』(1954年・新東宝/監督:田口哲)を観る。当時世間を騒がせたカービン銃ギャング事件をドキュメンタリータッチで描いた作品です。1時間ほどのSP映画で、主演は当時まだ新人だった天知茂ね。
大津(天知茂)を主犯とする4人組ギャングが、保安庁技術研究所の経理課長をカービン銃で脅して小切手200万円を奪います。現金化していく途中で経理課長に逃げられ、警察から指名手配されるんですな。4人は仲間割れして、次々に捕まり、大津は愛人(三原葉子)と郷里の温泉宿に潜伏しているところを逮捕されます。
新聞記事を随所に見せ、新聞記者役の近藤宏のナレーションで、ドキュメンタリーの雰囲気を上手く伝えていま〜す。
カダフィが死亡したとのこと。21世紀になり、強烈なカリスマ性を持つ指導者による政治は、独裁という弊害ばかりが目立ち、英雄政権がどんどん倒れていきました。武力で領土拡大ができなくなった現代では、英雄なんて必要ないんでしょうね。誰がトップになっても、国が維持される時代になったといえます。誰が総理になっても務まる日本は、21世紀政治の先進国だァ。