テレビドラマの延長だが

nostalji2014-06-14

録画していた『外事警察』(2012年・東映/監督:堀切園健太郎)を観る。26年前に北朝鮮に渡って原子力開発していた徐昌義(田中泯)が脱北して韓国に隠れていたのを外事四課の住本(渡部篤郎)が日本に連れ帰った頃、震災立入禁止区域内にある大学施設から原子力関係の極秘ダーターが盗まれ、朝鮮半島からは濃縮ウランが流出したという情報が内閣情報室にもたらされます。住本は、5年前に韓国から来日し、日本人女性と結婚して日本国籍を取得した金正秀(イム・ヒョンジュン)に疑いの目を向け、正秀の妻・香織(真木よう子)を協力者にすべく彼女の弱みを徹底的に洗い出し……
国際的テロへの捜査を描いたドラマとして話題を呼んだ『外事警察』の映画化です。登場人物の人間関係はテレビドラマでわかっていることを前提としていますが、それを知らなくても充分に楽しめます。テレビでは制約のある北朝鮮問題や韓国NCISがドラマの中心にあり、映画としての特長を出していましたね。田中泯が圧倒的存在感で祖国(北朝鮮)に裏切られた男の怒りを無言で表現していました。目的のためなら相手を騙すのは厭わない渡部篤郎もグッド。韓国NCISの諜報員のキム・ガンウが武闘派なら、渡部篤郎は頭で勝負で〜す。