これで最後だが

nostalji2017-01-12

西部劇DVD『ロンサム・ダブ(全4回)』(1989年/監督:サイモン・ウィンサー)の第4回「帰郷」を観る。
偵察に行ったガス(ロバート・デュバル)とピー・アイ(ティム・スコット)がインディアンに襲われてガスが足に負傷します。身動きできないガスをおいてピー・アイが救援をもとめて脱出。コール(トミー・リー・ジョーンズ)が駆けつけた時には、ガスはマイルズシティの医者に診てもらっていましたが敗血症に罹っています。足の切断を拒否してガスは死亡。恋人クララ(アンジェリカ・ヒューストン)と逢っていたテキサスの川辺に埋めて欲しいというガスの遺言で、モンタナの地で始めた牧場をニュート(リック・シュローダー)に任せてコールは春を待って遺体をテキサスまで運びます。
まったく性格の異なるガスとコールの友情。生き方も、恋愛の仕方も、感情の表し方も異なる二人が最後にかわす会話にはジーンときます。ここまでの長い物語は、二人の性格を描ききるためのものだったんですね。とにかく、ロバート・デュバルトミー・リー・ジョーンズが西部男を見事に演じきっており、繰り返し観ても飽きない、今世紀の西部劇にはない、詩情あふれる名作といえま〜す。
ちなみに前日譚として、テキサスレンジャーに入隊したばかりのガスとコールが登場する『Dead Man‘s Walk』(1996年)、ガスとコールが凄腕のテキサスレンジャーとして活躍する『Comanche Moon』(2008年)がミニシリーズで作られています。