プロの心意気

nostalji2017-05-10

移動や待ち時間で読んでいた、大野豊:著の『全力投球』(宝島社文庫:2001年3月10日第1刷発行)を読了。広島カープで活躍した大野投手の自伝と、スポーツジャーナリスト二宮清純との対談で構成されています。先発でもリリーフでも実績を残した著者だけに説得感がありますね。
ライバルは自分自身。体を作り、技術を習得し、精神力を高める。自分が中途半端な人間のうちは相手と戦えない。ビジネスマンにも通じる至言ですな。
狭い市民球場がピッチングを教えてくれた。失投が命取りになるので、細かいピッチングが覚えられたとのこと。甲子園のような広い球場だと、配球など考えずに速球でグイグイいって、速球の力が落ちた時にピッチングスタイルの切り替えができず、43歳まで現役(42歳で最優秀防御率)でいられたかわからなかったそうです。
苦労人だけに、若手育成のため、もう一度ユニフォームを着てもらいたいですね。