たまには

nostalji2017-09-10

読書の秋ということで、CDを聴きながら井沢元彦:著の『攘夷と護憲』(徳間文庫:2005年12月15日初版発行)を読了。現実を直視せず、問題を先送りにする日本人の体質を、幕末の攘夷論を通して論述しています。
空理空論の攘夷論が幕末の根強い思想になった歴史過程が、徳川幕府成立時からの徳川防衛システムを通して語られ、極めてわかりやすい論調。最後に幕末の攘夷が現在の護憲と同じで、現実を直視しない人たちの論法と結論づけています。
著者の言いたいことはよくわかり、現実に即していない憲法(9条)の改正は必要だと思うのですが、政府や官僚には任せられないというのも本音です。日本人はあらゆることを想定して、こと細かに細則を作るというのが不得手で、最後にはこの辺でいいだろうとナアナアになってしまうんですな。政治家の勉強会なんて仲良しクラブじゃないですか。何かが起これば想定外。
でもって、聴いていたCDは今なお夏の“ベンチャーズ”で〜す。