魅力的な人物だが

nostalji2015-05-23

本日の朝刊朝日の別刷beの『beランキング』は、“あなたの好きな幕末の人物”。1位:坂本龍馬、2位:勝海舟、3位:西郷隆盛、4位:高杉晋作、5位:ジョン万次郎となっており、4位まで妥当ですが5位のジョン万次郎は意外でしたね。宮本武蔵吉川英治の『宮本武蔵』で、徳川家康山岡荘八の『徳川家康』で一躍評価アップになったように、坂本龍馬司馬遼太郎のベストセラー小説『竜馬がゆく』の影響が大きいです。土方歳三(6位)が近藤勇(16位)よりも上なのは、これまた司馬遼太郎の『燃えよ剣』の影響でしょう。私の子ども時代は『鞍馬天狗』の世界で、天狗の好敵手であっても正々堂々戦う近藤勇は人気があって、卑怯な手を使う土方歳三は悪役でしたからねェ。
でもって、私の好きな幕末の人物は桂小五郎(12位)です。藩医の家に生まれますが、桂家の養子となり武士の身分と禄をえます。吉田松陰に山鹿流兵学を学ぶとともに親友になりますが、『花燃ゆ』では、全然でてきませんでしたねェ。元が武士でないというので剣術修行に励み、江戸に出て神道無念流練兵館道場に入門して1年で塾頭になります。後に尊王攘夷論者として藩政の中枢を担うようになりますが、京都で精力的に動き回り、新選組などから狙われるのね。彼を助けるのが芸者・幾松。彼女とのラブロマンス(ちゃんと正妻として迎えている)など大河ドラマの主人公にピッタリですよ。人気者になるかどうか、要は表現次第で〜す。