バチモン映画

録画していた『ロード・オブ・モンスターズ』(2019年/監督:マーク・アトキンス)を観る。地球を破壊する怪獣と地球を守る怪獣が激突する劇場未公開のモンスターパニック映画です。
深海にある鉱物資源採掘のため、ケルマディック海溝を調査していた無人探査機からの画像が途絶えたとのシェリーズ(ドナ・コーマック・トマソン)とライリー(クリス・フィッシャー)から報告を受けたフォード(エイドリアン・ボウチェット)は、探査機回収のため現地に向かいます。違法採掘を監視する国際海底機構のサラ(ナタリー・ボビー)もフォードの深海潜水艇に乗り込み探査機を探していると、巨大な怪獣が出現。海軍の支援を受けて怪獣の襲撃を切り抜けますが、怪獣はマグマをエネルギー源とし、火山を求めて陸地を目指します。怪獣の前に軍隊は役に立たず、残された手段は、神話地政学の権威レナ(マーゴット・ウッド)が提案した怪獣の天敵であるもう一頭の大怪獣“生きた山”を蘇らせて戦わせること。5人は、“生きた山”が眠る怪獣島へ向かいますが……
低予算B級映画なので。登場人物は少なく、上記の5人以外は海軍提督(エリック・ロバーツ)だけ。フォードと提督との交信だけで物語は進んでいきます。舞台は海と無人島なのでエキストラの必要なし。軍隊と怪獣の大バトルもありません。神話地政学の権威によると怪獣の名前はテング。かつて津波や火山の爆発で滅んだとされる町は、テングの仕業だったんだってさ。テングの造形は、ヒトデ型で、血はマグマでできていて、傷ついてもマグマで傷口が塞がるのね。産卵時には大量の卵を空に向かって噴出。卵からかえった幼虫はラドンのように空を飛びます。“生きた山”はゴーレムのような岩の塊で、口から怪光線を発射。テングの幼虫の血により蘇ります。全幼虫テングが“生きた山”に襲いかかりますが、怪光線によって全滅。親テングの頭から翼が生え、怪獣島で親テングと“生きた山”の大バトルです。登場人物が全員モンスターと言わず、“カイジュウ”と言っていましたが、巨大生物=カイジュウが国際用語になったみたいです。国際スター・ゴジラの影響は大きいなァ。

f:id:nostalji:20190717070153j:plain