本日も

録画していたシリーズ35作目の『男はつらいよ 寅次郎恋愛塾』(1985年/監督:山田洋次)を観る。

ポンシュウ(関敬六)と五島にやってきた寅さん(渥美清)は、老婆(初井言栄)を助けて、一夜の宿の世話になりますが、老婆が急逝。葬儀で老婆の孫・若菜(樋口可南子)と知りあった寅さんは、若菜が印刷会社を辞めたと知って、博(前田吟)に就職の世話を頼みます。若菜が暮らすアパートには司法試験の勉強をしている酒田民雄(平田満)がおり、若菜に熱愛。そこで、寅さんが恋の指南役をかってでますが……

シリーズ23作目の『翔んでる寅次郎』あたりから、寅さんは恋に悩む若い二人を結びつける役回りが多くなってきます。第30作『花も嵐も寅次郎』では田中裕子と沢田研二が、第37作の『幸福の青い鳥』では志穂美悦子と長淵剛が現実でも夫婦になりましたね。寅さんが恋のキューピッドになることから、“男はつらいよ”の面白みがなくなってきました。ラストの八幡平でのドタバタも、ただバタバタしているだけ。シリーズの中では今イチな作品だと思いま~す。

f:id:nostalji:20210214074217j:plain