録画していた『無用庵隠居修行５』（脚本：土橋章宏、監督：吉川一義）を観る。2017年から年に１回製作という感じで続いているＢＳ朝日の時代劇です。
老中・松平定信（杉本哲太）が何者かに襲われ、定信は火盗改長官・長谷川平蔵（榎木孝明）に警護役の大番士を鍛え直すように指示。平蔵はその指南役を隠居生活している日向半兵衛（水谷豊）に依頼。半兵衛は城中で厳しい稽古をつける留守居役・桧垣（武田真治）と意気投合しますが、桧垣は半兵衛と昵懇の奈津（檀れい）の元夫とわかります。その頃、大奥ではお女中が次々と奇妙な死を遂げており……
大奥の権力を自分のものにしておくために定信暗殺を企む黒幕の友近はお笑いのイメージが強すぎて意地悪オバサンにしか見えません。出世欲のために友近と組んだ武田真治は、筋肉美を見せるためにもろ肌脱いで切腹。このシリーズの基盤である水谷豊と岸辺一徳の掛け合いや檀れいとのやりとりの面白さは少なめ。水谷豊の殺陣を武田真治との対決だけにしたのは賢明で～す。
