日本が舞台なので

録画していた『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』(2021年/監督:ロベルト・シュヴェンケ)を観る。人気の玩具とそのTVアニメを実写化した“G.I.ジョー”シリーズの主要人物、スネークアイズとストームシャドウの誕生物語です。

少年時代に父親を殺されたスネークアイズ(ヘンリー・ゴールディング)は、格闘戦士となって父の仇を捜しています。そんな彼の前にケンタ(平岳大)が現れ、仇の居場所を見つける代わりに仲間入りを勧誘。ケンタは銃の密輸をしており、スネークアイズはケンタから潜入捜査をしていたトミー(アンドリュー小路)を殺せと命じられます。しかし、スネークアイズはトミーを救って負傷。トミーはスネークアイズを日本へ連れて行き、トミーの祖母(石田えり)が率いる忍者組織“嵐影”に入門ささます。スネークアイズは“嵐影”で忍者修行。入門に反対していた親衛隊の暁子(安部春香)は、試練に耐えるスネークアイズに惹かれていきます。ケンタは、トミーの従兄弟で、“嵐影”を破門されたことから、国際的テロ組織コブラと組んで、“嵐影”を潰そうとしており……

スネークアイズの父親はG.I.ジョーの潜入捜査官でコブラに殺されたことがわかってG.I.ジョーに加わり、トミーは私怨のために“嵐影”の掟を破って破門になり、ストームシャドウとなってコブラに加わるというラストは、前作の設定との整合性はありません。本作のストームシャドウは貧弱。前作では、ストームシャドウを演じたイ・ビョンホンの存在が大きかったです。

前作と比べるとチーピーな作品ですが、日本が舞台なので楽しめました。日本が舞台といってもハリウッド受けするような日本の風景ですけどね。お話自体が無国籍アクションなので、何じゃコリャと呆れるより、面白がって見ればいいので~す。