今月になっても

東映チャンネルで放送された『警視庁物語・謎の赤電話』『警視庁物語・十九号埋立地』(1962年・東映/監督:島津昇一)を観る。

『謎の赤電話』は誘拐事件を追う刑事たちの物語。誘拐された少女が死体で見つかり、警察への届け出がもっと早かったらと捜査本部が悔しがっている時、新たな誘拐事件が発生。誘拐された男の子の両親(伊沢一郎と風見章子)は警察の介入をしぶっていましたが、娘(水上竜子)に説得されて警察に協力。電話機に逆探知装置を仕掛けますが……

7人の刑事のうち、千葉真一から北川刑事役で南廣に、佐原広二から高津刑事役で大木史朗に代わります。逆探知の仕組みを丁寧に説明。犯罪防止のために警察が協力したのかな。犯人役は亀石征一郎です。

『十九号埋立地』は、十九号埋立地から男の死体が発見されます。殺害されたのは1ヶ月前と推定され、遺留品の数珠を手掛かりに1ヶ月前に行方不明になった人物を捜索。被害者の写真から浅草六区の露天商・武井とわかります。武井は酒乱で別れた妻を執拗に追いかけていたことがわかり……

“警視庁物語”の冠がついてから19作目なので十九号埋立地ね。犯人は別れた妻の岩崎加根子で、再婚した夫の織本順吉と捜査本部で織りなす情感がグッド。