スタッドポーカー

nostalji2010-03-15

録画していた『シンシナティ・キッド』(1965年/監督:ノーマン・ジェイスン)を再見。若いポーカー賭博師(スティーブ・マックィーン)がポーカー名人(エドワード・G・ロビンソン)に勝負を挑む物語です。マックィーンとロビンソンは演技でも勝負していますね。ポール・ニューマンが主演したビリヤード勝負を描いた『ハスラー』に似た緊迫感のある映画ですよ。高校時代、レイ・チャールズが歌う主題歌(ラロ・シフリン:作曲)をラジオで聴いて、シビレましたねェ。躍動感があって、心にズンズンくるんです。アップテンポのブルースの大傑作ね。映画公開が楽しみで、即、観に行ったものです。
ポーカーには、相手に手札を見せないドロウポーカーと、4枚の手札を見せるスタッドポーカーがあるのですが、この映画に出てくるのはファイブスタッドね。スタッドポーカーにはファイブスタッドとセブンスタッド(韓流ドラマ『オールイン』に出てくる)があり、単にスタッドと言う時はファイブスタッドを指すようです。隠された1枚がスリルを呼びます。
画像は原作本(リチャード・ジェサップ:著、真崎義博:訳、扶桑社ミステリー:2001年3月30日第1刷発行)。映画を観て知っているので、登場人物のイメージがどうしてもそれに重なりますね。小説は、マックィーンがチューズデイ・ウェルドやアン・マーグレットの相手をする幕合劇を省いた極めてクールな内容となっており、イメージの重なりは読む上でプラスになりましたけどね。作者のジェサップは、別名でスパイ小説も書いており、小説版『秘密諜報員ジョン・ドレイク』が彼の手によるものとは知らなかったなァ。