懐かしの青春歌謡映画

録画していた『仲間たち』(1964年・日活/監督:柳瀬観)を観る。舟木一夫のヒット曲の映画化。若いトラック運転手が、どんな時も寄り添ってくれる恋人や仲間たちに支えられながら成長していく青春讃歌です。

東北の田舎から出てきたトラック運転手の光弘(浜田光夫)は、バスの車掌の節子(松原智恵子)に一目惚れ。1日中、節子のバスに乗り、割り込み乗車の客を手際よくさばいて節子を助けたことから仲良くなります。デートの帰りに光弘が案内したのは、同じ村出身の親友・和吉(舟木一夫)が働く餃子屋。和吉も節子に密かに想いを寄せていましたが、自分の想いを心にしまい、二人の交際を見守ることにします。光弘は節子との将来を考え、自分のトラックを持って運送屋になろうと決意。トラックを買うために休みを減らして極限まで仕事に没頭する光弘は事故を起こしてしまい……

これは浜田光夫の映画です。それで相手役は格上の吉永小百合でなく格下の松原智恵子舟木一夫は、デビュー作『高校三年生』と同じような、恋する二人を支える心優しい親友役。主題歌の他に、「俺の眼玉に雨が降る」「夜更けの街の物語」「あゝ青春の胸の血は」を劇中で歌っています。内容は、周りは好い人ばかりで、型通りの展開で、型通りの夢あるハッピーエンド。スパイダースに入る前の堺正章が、浜田光夫が運転するトラックの助手役で出演していま~す。