週に一度は西部劇

ゲットしたまま放ったらかしていたDVDで『シャラコ』(1968年/監督:エドワード・ドミトリク)を再見。国際的スターを揃えた大作西部劇。

1880年、アパッチの居留地にヨーロッパ貴族の一行が狩猟するためにやってきます。ひとり離れていた伯爵未亡人イリナ(ブリジット・バルドー)がアパッチに襲われ、シャラコ(ショーン・コネリー)が救出。シャラコは狩猟の責任者であるドイツ貴族のハルスタット(ペーター・ファン・アイク)とガイドのボスキー(スティーブン・ボイド)に居留地から出ていくように警告。しかし、ハルスタットはアパッチなど恐れるに足らずとシャラコの警告を無視。シャラコは騎兵隊を呼ぶために、ガイドの中にいた彼と親しいバッファロー(ドナルド・バリー)とロハス(ジュリアン・マテオス)に後を託し、ひとり去ります。アパッチの酋長(ロッド・レッドウィング)の息子チャトー(ウッディ・ストロード)が、狩猟隊がキャンプしていた廃墟を巧妙に奇襲攻撃。廃墟は炎に包まれますが、遠くでそれを目撃したシャラコが、危険を知らせるアパッチの狼煙をあげたことから、チャトーたちは撤退します。腹黒いボスキーは、バッファローロハスを除くガイド仲間と狩猟隊の財産を奪って逃走。夫(ジャック・ホーキンス)に愛想をつかしていたダゲット夫人(オナー・ブラックマン)がボスキーと同行します。引き返してきたシャラコが狩猟隊を率いて徒歩での脱出を開始。アパッチの追跡をやり過ごしたシャラコたちは、登山家のハルスタットの提案で、絶壁をよじ登って山越えします。一方、ボスキーたちはアパッチに襲撃され、ひとりだけ生き残ったボスキーはシャラコたちと再会。そこへチャトー率いるアパッチが迫ってきており……

アメリカ西部開拓時代、数多くの狩猟家が訪れた。その中には有名な作家や貴族もいた。ドイツのウィルヘルム皇子、ロシアのアレックス皇子。アレックス皇子のガイドはバッファロー・ビルが務めた。イギリスからはリチャード・バートン卿、オスカー・ワイルド、チャールズ・ディッケンズ。リチャード卿は召使40人を連れての狩猟だった。ここ西部は、人々の野望と冒険心をかりたててやまなかった」のオープニング説明のあと、ピューマを狩りたてて撃ち殺すまでの演出にはひきつけられますが、あとはダラダラした展開。往年のドミトリクのような切れ味がありません。主人公のシャラコはインディアンとの混血という設定ですが、ショーン・コネリーではねェ。動きは重いし、馬を疾駆させるシーンはスタンドインと思われます。バルドーも貴族の気品はなく、ケバイだけ。話題性だけの作品で~す。