続いて

録画していた『東京は恋する』(1965年・日活/監督:柳瀬観)を観る。舟木一夫のヒット曲の映画化。美大を目指す青年とバンドの成功を夢見る青年の、恋と挫折を描いた青春歌謡映画。

美大入学を目指しながら看板屋で働く明男(舟木一夫)は、雨の日にミチコ(伊藤るり子)に出会い一目惚れ。ミチコが落としていったマスコットを拾います。高校時代の親友・健次(和田浩治)と再会したことで、明男は看板屋の主人・文太(葉山良二)の家から健次のアパートへ引越し。洋品店で働くミチコと出会います。しかし、ミチコは健次を愛しており、明男は胸の内を明かせません。健次もミチコを愛していますが、仲間を集めてバンドをやっており、ミチコとの結婚に踏ん切りがつきません。ナイトクラブのオーナーの娘・玲子(山本陽子)の伝手で、健次のバンドがクラブで演奏できることになり……

舟木一夫は、この作品でも恋する二人を支える心優しい親友役。主題歌の他に、「七ツの子」「椰子の実」「虹のむこうに」「成人のブルース」を劇中で歌っています。内容は、周りは好い人ばかりで、型通りの展開で、型通りの夢あるハッピーエンド。スパイダースに入る前の堺正章が、看板屋の助手役で出演していま~す。