本日は

録画していた『青春の海』(1967年・日活/監督:西村昭五郎)を観る。女教師とヤクザ者の交流を通して荒波を乗り越えて行く青春を描いた作品。

女教師の杏子(吉永小百合)は校長を殴ったことから伊豆・下田の中学校に転勤することになり、一緒についてきた姉想いの妹・千加(和泉雅子)と列車の中でヤクザ者の次郎(渡哲也)と出会います。杏子と千加が住む家の隣は、漁師の父親(笠智衆)・歯医者の長男(川地民夫)・工場で働く三男(和田浩治)・シェフを目ざす四男(山内賢)の男所帯。次郎が家をとびだして東京でヤクザ者になった隣家の次男ということが後でわかります。杏子が受け持ったのは、タケシ(小倉一郎)という問題児がいるクラス。杏子がタケシの家を家庭訪問すると次郎がいます。次郎はタケシの姉(高須賀夫至子)のバーでバーテンをやっており、タケシにとっては兄貴のような存在。姉がパトロンの待つホテルに入るのを目撃したタケシは家をとび出します。杏子は次郎と二人で深夜の街や浜辺を捜しまわり、やっとタケシを見つけますが、次郎と杏子がアヤシイという噂が流れるんです。杏子は校長に呼ばれ、注意されたことから……

どの教師も手を焼いている反抗的な少年を親身になって接し、少年は素直になるんですが、その行動が誤解を招き、さらに親しくなったヤクザ者との関係まで疑われる生真面目で一本気な女教師の物語。吉永小百合のキャラにあった作品ですが、内容は平凡。元気溌剌の和泉雅子と料理好きの山内賢が良い味を出していました。水谷豊が生徒役で出演していますが、どこに出ているのか探すのに苦労します。主題歌はトニーズをバックに吉永小百合が歌う「勇気あるもの」ね。