BS朝日で23日に放送された『無用庵隠居修行8』を観る。2017年から年に1回製作で続いているシリーズ時代劇。
火盗改を名乗る盗賊団の犯行が続発する江戸で、日向半兵衛(水谷豊)と奈津(檀れい)はインチキ修理屋(狩野英孝)に騙され、屋根は雨漏り。母親を捜しているという大工の彦八(梶原善)が修理してくれて、半兵衛は元お庭番の藤兵衛(田山涼成)に母親捜しを依頼。一方、用人の勝谷(岸辺一徳)は用人仲間の木下彦右衛門(木下大吉)の娘・加代(宮下結衣)が女クセの悪い大名・倉田重光(金子貴俊)に奉公していることを危惧。藤兵衛から彦八の母が倉田家下屋敷で開帳している賭場に出入りしていることを知らされた半兵衛は浪人に変装して賭場に潜入。賭場を仕切っている菊右衛門(火野正平)は盗賊団の首領で、背後には倉田家の家老・佐々木左兵衛(勝村政信)がおり……
奈津の父親役の橋爪淳を除いてシリーズ・レギュラーが全員顔を見せています。ワン・シーンにしか登場しない人が多いですけどね。些細な2つの事件をきっかけに、半兵衛が巨悪を暴いていく内容ですが、これまでのユーモアあふれる時代劇から、完全にコメディ時代劇みたいになってきました。殺陣を極力少なくして物語の面白さを全面に出して成功していたのですが、ラストの水谷豊の殺陣は見ちゃいられません。コメディですよ。基本は王道時代劇だったと思うのですが、バランスが崩れた褒められた作品ではありませ~ん。