新作テレビ時代劇

録画していた『無用庵隠居修行7』(脚本:土橋章宏、監督:吉川一義)を観る。2017年から年に1回製作という感じで続いているBS朝日の時代劇です。

息子・新太郎(田中偉登)に家督を譲り、奈津(檀れい)とも夫婦となり日向半兵衛(水谷豊)は気ままな隠居暮らし。用人の勝谷(岸辺一徳)も手持無沙汰で何かと半兵衛の世話をやきにやってきます。その頃、江戸では不審火による火事が頻発。災害復興の給付金が幕府から民に下されますが、材木商の熊田屋(金田明夫)は材木の値をつりあげ、建て直しに足りない分は高利で貸し付けてボロ儲け。熊田屋の背後には、私欲を凝らす勘定奉行と、新太郎配下の定火消・秋川(河相我聞)がいて……

このシリーズの基盤である水谷豊と岸辺一徳の掛け合いや檀れいとのやりとりに重点がおかれ、悪党退治は附録のようなもの。これまで以上にアクションシーンは少なくなっていますが、チャンバラのないコミカルな時代劇として成功していま~す。