オランダ・ベルギー旅行3日目(4月5日)

9時にバスでキューケンホフへ出発し、花公園キューケンホフ観光。オランダ随一の花の名所。約32万平方メートルの敷地には、チューリップを中心に約700万株の植物が植えられ、色とりどりの花が咲き乱れていました。雨模様の天気が玉に瑕。昼食は公園内の屋内休憩所で稲荷ずしの弁当。期待していなかったけど、味は悪くなかったです。

帰船後、“しっかり観光”組と自由参加のロッテルダムを散策。キューブハウスを見た後、マルクトハルのスーパーでカミさんが土産(ばらまき用)のチョコレートとワッフルをゲット。

夕食はフランス料理のフルコース。

トイレの水が流れなくなくなり、便器が壊れていて修理ができないとのことで、船室を変更。移った船室のトイレ便器は新しく、メンテするのでなく壊れたら取り換えているようですな。

 

オランダ・ベルギー旅行2日目(4月4日)

“しっかり観光”と“ゆったり度3”のグループに別れて、午前中はアムステルダム観光。

“しっかり観光”のグループ(33人)は大型バスが入れるところまでで、あとは徒歩。“ゆったり度3”のグループは私たちを含めて5組(10人)で、小回りのきく小型車にて国立美術館に直行。レンブラントの「夜景」やフェルメールの「牛乳を注ぐ女」などの絵画鑑賞。「夜景」は絵の修復中で、ガラス室内に入れられ、外からの鑑賞です。

昼食は船でオランダ料理のフルコース。ロッテルダムに向けて出港し、食事をしながら船からの景観を楽しみます。船室でベッドに寝転がって景色を眺めたり、本を読んだりと午後はのんびりとクルーズ。途中で避難訓練や船内生活についての説明会がありましたけどね。

夜は歓迎夕食会のフルコースディナー。

夜中にロッテルダム入港。

 

オランダ・ベルギー旅行1日目(4月3日)

“オランダ・ベルギー運河の船旅ツアー”にセットされているヴィラフォンテーヌ羽田空港に前泊(朝食付き)。集合時間が9時30分なので、家から直行(その時は5千円引き)でもよかったのですが、バタバタするのも嫌だし、久しぶりの東京なので前日にブラブラするのも好いと思いましてね。

同じコースでも、徒歩観光を最小限にとどめた“ゆったり度3”のグループで、羽田発11時50分のルフトハンザ717便でオランダに向けて出発。フランクフルトで21時5分発のルフトハンザ1002便に乗り継ぎ、アムステルダムへ。23時30分にセレナーデ号乗船、8泊9日のオランダ・ベルギー運河の船旅に出発。

セレナーデ号は三越伊勢丹ニッコウトラベルが所有しているヨーロッパ・リバークルーズ船。全室に浴槽を配備、独立したシャワーブース付きです。イタリア旅行の時もそうでしたが、浴槽のないホテルはダメとカミさんが言うので、そんなツアーを探すのが大変なんですよ。寝ているうちに目的地に着くというのも便利なので、クルーズ船にしました。

 

休みの前は

録画していた『ダンジョンズ&ドラゴンズアウトローたちの誇り』(2023年/監督:ジョナサン・ゴールドスタイン&ジョン・フランシス・デイリー)を観る。人気ゲームを実写化したファンタジーアクション。

相棒の女戦士ホルガ(ミシェル・ロドリゲス)と刑務所を脱獄したエドガン(クリス・パイン)は2年前に娘キーラ(クロエ・コールマン)を託した詐欺師フォージ(ヒュー・グラント)に会いにいきます。フォージはネバーウィンターの領主になっており、フォージの側には魔女ソフィーナ(デイジー・ヘッド)がおり、2年前に盗みに入って捕まったのはフォージの裏切りだったことを確認。フォージの嘘により、キーラの心はエドガンから離れています。エドガンとホルガはフォージに捕えられますが、辛くも脱出。娘と死者を生き返らすことができる“よみがえりの石版”奪還のために、エドガンは魔法使いのサイモン(ジャスティス・スミス)とフォージに恨みを持つドルイド(何にでも姿を変えることができる)のドリック(ソフィア・リリス)を仲間にして……

さまざまな種族やモンスターが棲む世界を舞台に、特技を持つ仲間がアイテムを手に入れながら魔物や巨悪と戦っていくRPG映画。視覚効果満点の物語展開が楽しめます。だけど、それだけの作品ね。

明日からオランダ・ベルギー旅行に出かけますので、日記は4月13日まで休みま~す。

わかっていても

録画していた『ナイル殺人事件』(2022年/監督:ケネス・ブラナー)を観る。アガサ・クリスティの『ナイルに死す』の2度目の映画化。

エジプトで友人のブーク(トム・ベイトマン)と再会したポアロケネス・ブラナー)は、大富豪のリネット(ガル・ガドット)が主催する新婚旅行ツアーに彼と同行。客船を借り切ってのナイル河クルーズ。リネットの夫サイモン(アーミー・ハーマー)が、かつての婚約者ジャクリーン(エマ・マッキー)に撃たれて負傷する事件がおこり、リネットが射殺されます。ポアロが捜査を開始し……

オリエント急行殺人事件』に続く、ケネス・ブラナーのポワロ。原作は読んでいませんが、ピーター・ユスティノフがポワロを演じた『ナイル殺人事件』(1978年/監督:ジョン・ギラーミン)を観て犯人を知っているので、どうやってサスペンスを盛り上げるかを注目したのですが、残念ながら今イチ。ブラナーは“愛しあう二人”を重点テーマに演出しており、リネットを狙う人物たちの心理を軽く流しています。ミステリー映画の楽しさはないものの、1930年代の風俗とCGによるエジプトの風景は満喫できま~す。

 

週に一度は西部劇

DVDで『血と怒りの河』(1968年/監督:シルビオ・ナリツァーノ)を再見。メキシコの盗賊に育てられた白人の若者が盗賊の父親と対決するクールで哀愁ある西部劇。

メキシコの革命家に両親を殺され、ブルー(テレンス・スタンプ)は盗賊の首領オルテガ(リカルド・モンタルバン)にアスール(スペイン語で青)と名付けられ、実子のように可愛がられて育ちます。一味は国境を越えてアメリカの開拓村を襲撃。仲間が開拓村の娘ジョアンヌ(ジョアンナ・プティット)に乱暴しようとしたところをブルーは仲間を撃ち殺してジョアンヌを救出。しかし、逃げ遅れたブルーは負傷し、今度はジョアンヌに助けられます。彼女の父(カール・マルデン)は快く思いませんが、二人は愛し始め、開拓民としての生活を開始。ブルーが生活になじんできた頃、オルテガが現れます。ブルーは心ならずも開拓者たちと共に育ての親と戦わねばならなくなり、真の親子の愛を感じながら国境の河をはさんで対決。

オーソドックスな西部劇と比べるとかなり異色ですが、映像・音楽・演技が見事に調和した西部劇といえます。シルビオ・ナリッツァーノは、見事な構図でシネスコ画面いっぱいに素晴しい映像美を展開。マノス・ハジダキスの音楽は、ギターを中心としたギリシャ・メロディーが意外と効果をあげ、映画とマッチして、これまでの西部劇にない一味変ったもの。性格俳優のテレンス・スタンプは、抑えた演技でクールな持ち味を出していたし、主人公を愛するようになるジョアンナ・ペティットも、彼女が一番輝いていた頃の作品で、彼女の魅力があふれています。アメリカ人でもなく、メキシコ人でもなく、国境の河を漂いながら主人公が死んでいくラストシーンは哀愁感あふれ、西部劇というだけでなく、映画としての魅力あふれた作品となっていま〜す。

 

ついでに

録画していた『涙をありがとう』(1965年・日活/監督:森永健次郎)を観る。西郷輝彦が日活初出演した歌謡アクション。

七年前に刑事の父といさかいを起こし、船乗りとなって家を飛び出した英也(高橋英樹)が神戸に帰ってきます。父の同僚だった結城(菅井一郎)が経営するバーで沢島組に絡まれている流しの輝夫(西郷輝彦)を助けたことから英也は輝夫に兄貴と慕われるようになるんですな。拳銃密売組織を張り込んでいた刑事の父が殺され、英也は仇をとることを決意。拳銃密売には沢島組が関係していることを知った英也は、沢島(二本柳寛)の用心棒となって潜入。輝夫は沢島の情婦マユミ(久保菜穂子)の妹・美知子(和泉雅子)と知りあい、沢島組に入ります。堅気になることを条件に沢島の身代わりとなって入獄していた輝夫の姉(山本陽子)の恋人が出所しますが、秘密がばれることを恐れた沢島に殺され、輝夫は殺したのは英也とふきこまれ……

粗っぽい物語展開で、褒められたものではありません。歌にアクションに活躍する西郷ファンへのサービス作品ですな。主題歌の他に、「十七才のこの胸に」「青年おはら節」「君はピンクのカーネーション」を劇中で歌っていま~す。