低価格DVDで観る珍品B級映画

nostalji2005-12-06

先月購入した380円DVDの『シャーロック・ホームズ殺しのドレス』と『東京スパイ大作戦』を観る。
シャーロック・ホームズ殺しのドレス』(1946年/監督:ロイ・ウィリアム・ニール)は、三つのオルゴールに隠された秘密をめぐってホームズ(バジル・ラズボーン)とワトソン(ナイジェル・ブルース)が活躍。B・ラズボーンとN・ブルースのホームズ映画は平和孝さんの資料によると全部で14本あり、これは最終作です。やせぎすの長身で、鼻はとがって高く、目はするどく英知にあふれ、おまけにフェンシングの名人というホームズ像はラズボーンのイメージにピッタリですね。残念ながらこの作品ではラズボーンのフェンシングを見ることはできませんでしたが…… 画像は、バジル・ラズボーンのシャーロック・ホームズ
『東京スパイ大作戦』(1945年/監督:フランク・ロイド)は、ジェームズ・キャグニー主演のスパイ・サスペンス。太平洋戦争前の日本が舞台ですが、日本ロケは行われておらず全てハリウッドのセットです。製作年度から考えて日本でのロケは無理だったでしょうね。田中義一首相が世界征服の計画を立て、その秘密を知ったキャグニーを殺そうとするが失敗し、東條と山本に後を託して神棚の前で切腹するというトンデモ映画です。田中や憲兵隊長が、細くて吊上がった目をした米国マンガに出てくる悪い日本人そのまんまなのが笑えます。キャグニーの日本語レベルは『キル・ビル』のユマ・サーマンルーシー・リューのレベルで、外人俳優の日本語レベルは60年たっても進歩していないことがわかりました。
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