日蓮と蒙古大襲来

nostalji2006-01-27

録画していた長谷川一夫主演の『日蓮と蒙古大襲来』(1958年・大映/監督:渡辺邦男)を観る。
日蓮信奉者の永田雅一社長が金に糸目をつけず(5億円という当時としては破格の巨費)に製作した歴史スペクタクルです。日蓮の祈祷で大嵐が起こり、蒙古軍が全滅するのは、この手の映画の常道ですね。大暴風雨で船に積んだ火薬が崩れて大爆発が起こったり、船と船がぶつかって沈没するシーンは、火と水をうまくつかった特殊効果をあげていました。だけど、ドラマ部分があまりにも弱すぎます。『山田長政・王者の剣』もそうだったのですが、主人公がリッパすぎて人間味がないんですよ。巧く作れば、日本版『十戒』と『エル・シド』になったと思うんですけどねェ。二枚目の長谷川一夫と人間臭いチャールトン・ヘストンでは違いすぎるか……