能天気なアクション映画

nostalji2007-05-28

録画していた『若くて、悪くて、凄いこいつら』(1962年・日活/監督:中平康)を観る。設定が現実離れしたマンガチックな能天気映画です。原作が柴田錬三郎で、現代アクションといっても娯楽時代劇の調子なのでピントはずれになっているんですね。主演は高橋英樹で、下手な主題歌(作曲は黛敏郎)を聴かせ、下手な演技を見せてくれます。“継続こそ力なり”で、現在では見違えるほど演技が上手くなりましたけどね。画像は、『若くて、悪くて、凄いこいつら』のポスター。
本日の天声人語は自転車についての話題でしたが、私が子供の頃の昭和30年代前半は自転車が貴重品でしたよね。子供自転車なんて持っている子は、裕福な家庭の子でした。それでも、自転車に乗りたい子供は、大人の自転車を“三角乗り”していました。“三角乗り”って知ってます? ハンドルを両手で持って、左足をペダルにかけ、右足で地面をけって助走し、動き出したところで右足をすばやく逆三角形のパイプの向こう側にあるペダルに突っ込みペダルをこぐんです。サドルを跨ぐと足がペダルに届かない子供の知恵ですね。こんなことをして乗っていたのは、ごく短い期間でしたが、団塊の世代ならたいてい憶えているんじゃないかな。電柱にぶつかったり、ゴミ箱にぶつかったり、結構危ないめをしたけど、道路に車の数が少なかったので現在より安全でしたねェ。