時代劇マンガ名作の基準

nostalji2007-06-20

京都精華大学情報館が編集した『KINO 今、時代劇がおもしろい』(河出書房新社:2007年5月31日発行)を読了。メインは時代劇マンガ名作のレビューで、84作品が紹介されています。1990年代以降の作品が37作品あるのは、現在の時代劇マンガの読者を対象にしていることと、執筆者の年齢からして仕方ないですね。1960年代以前については21作品がレビューされていますが、白土三平の作品が8作品あって、現在も若い人に根強い人気のあることがわかります。白土作品は古びないですからね。古びないといえば、当時、貸本マンガの世界では知られていてもマイナーな存在だった平田弘史の作品が2作品紹介されていたのは嬉しかったです。平田作品も決して古びません。さらに、氏へのインタビューで、途中で何回か空白期間があっても、いまだに現役ということを知って驚きました。私は最初の空白期間で引退したものだと思っていたんですよ。バカですねェ。
ところで、1960年代以前の時代劇マンガ名作に倉金章介の『あんみつ姫』と、堀江卓の『矢車剣之助』、『天馬天平』が漏れているのは気に入りません。テレビドラマ化された人気マンガということだけでなく、子供の世界に新風を送り込んだ作品でしたからね。既に、忘れ去られた存在なのかなァ。
東京都を中心にした南関東一帯の地下には、全国の都市ガスの年間販売量の約10倍にあたる天然ガスが埋蔵しているとのこと。地震か何かで天然ガスが地表に噴出し、大爆発を起こすというパニック映画ができそうですね。危険に対する啓蒙は、映画が一番だと思いますが……