台風の様子を見ながら

nostalji2007-07-15

台風情報を見ながら、タダシ☆タナカ:著の『日本プロレス帝国崩壊』(講談社:2004年9月17日第1刷発行)を読了。プロレスをショービジネスの観点から論じています。アメリカのプロレスがエンタテイメント(ショー)に進んで成功し、日本のプロレスが真剣勝負に進んで失敗したというのが著者の考え方ですね。だけど、WWFだけがプロレスを独占して利益をあげているだけで、全盛期と比べるとレスラー数はかなり減っており、プロレスそのものは衰退していると私は思っています。そして、日本のプロレスが駄目になったのは、1980年代のアメリカプロレスの衰退に原因があると考えています。プロレスの魅力は見世物的いかがわしさにあると思うんですよ。いかがわしい外人レスラーが日本にやってきて日本人レスラーと対決する図式が、プロレスの面白さだったと思うんですな。アメリカプロレスの衰退によって外人レスラーの数が減って、いかがわしくて実力ある外人レスラーとのカードが組めなくなり、日本人対決に進まざるを得なくなった。日本人対決では、プロレスの凄さをアピールしづらいんですよね。それで真剣勝負路線ということになりますが、K−1などの格闘技と違ってルールの曖昧なプロレスでは毎回真剣勝負なんてできませんよ。結局、ファイトのマンネリ化がプロレスの崩壊につながったと思います。CATVでアメリカのプロレスを2〜3回見たのですが、完全にショー化しており、私の好みじゃなかったで〜す。