台風接近

nostalji2007-07-14

阿井渉介:著の『大江戸ひっくり返史』(河出書房新社:2007年3月30日初版発行)を読了。副題に“露八史観”とあるように、松廼家露八の視点による歴史講釈になっています。松廼家露八というのは、幕末から明治への変動期に幕臣から幇間になり、権力に対して皮肉いっぱいに生きた人物。著者独自の歴史観でなく、既存の解釈を露八に語らせています。ただ、表現方法において著者の視点が所々に出てくるのが気になりましたね。
台風が近づいているというのに、所用があってカミさんと池袋まで出かける。カミさんが用事をしている間に本屋へ行って『よみがえる昭和こども新聞』を購入しました。昭和21年〜37年の子供文化を新聞形式で懐古するもので、昭和38年〜54年を扱った『懐かしの昭和こども新聞』が気に入っていたものですからね。執筆者は私より若い人たちばかりなので、既存資料にあるものばかりでしょうが、発想が面白いと思っています。