典型的なB級女優

nostalji2008-07-10

録画していた『悲恋の若武者』(1962年・大映/監督:西山正輝)を観る。橋幸夫主演の歌謡映画です。だけど、この歌がヒットしたのか記憶がないんですよねェ。内容は西南戦争を背景にした純愛ドラマでして、橋幸夫の相手役は同じ歌謡映画『江梨子』(この歌はヒットしました)で共演した三条江梨子(私としては三条江梨子より三条魔子の方がピンとくるのですが)ね。物語展開からすると橋幸夫が死ぬ方が自然なのですが、何故か三条江梨子の方が死んじゃいます。橋幸夫が死ぬと女性ファンが納得しなかったからでしょう。はっきり言って三条江梨子は添物。
画像は、三条江梨子。16歳の時に“ミス牝猫”コンテストに優勝して新東宝に入社。三条魔子の芸名で『肉体の野獣』、『裸の谷間』、『恐るべき十六歳』、『続・性と人間』等の、いかにも新東宝といった作品に出演しました。しかし、入社1年後に新東宝は倒産。その後、テレビの『恐怖のミイラ』のヒロインを経て大映に入社しました。前述の『江梨子』で橋幸夫の相手役に抜擢され、魔子から江梨子に改名。しばらくは清純路線に出演していましたが、大映が傾きはじめると江梨子から魔子に戻して悪女役へと、役を選ばないところは真にB級女優で〜す。
図書館へ本を返しに行き、新たに『水の江瀧子』と『団塊の世代の二万二千日』を借りてくる。