エンドクレジットは丹波正三郎

nostalji2007-06-24

録画していた『殺人容疑者』(1952年・新東宝/監督:鈴木英夫)を観る。警視庁が全面協力したドキュメンタリー・タッチの作品です。指紋や血液型の検出といった科学捜査?を解説してくれますよ。出演者も当時は無名の役者ばかりで、今でこそ、犯人役の丹波哲郎も、刑事役の土屋嘉男や小林昭二も有名になりましたけどね。出演者の中では、丹波哲郎が圧倒的な存在感を持っています。警官隊に追われて下水道を逃げ回るところなんか、フランスのフィルムノワールの雰囲気を漂わせていましたよ。丹波哲郎は前年に新東宝に入社していましたが、態度がデカイということで1年以上も役がつかず、この作品がデビュー作で〜す。
ミートホープ社の虚偽表示が話題になっていますが、日本の豊かさを証明する事件ですね。味よりもブランドを信用する日本人の弱点をついた犯罪です。購入基準が安くて美味しいコロッケでなく、最初に考えるのが牛肉を使っているかどうかなんですね。騙す奴が悪いのは当り前ですが、騙してやろうという気にさせているのは我々消費者かも……