若き日のジャッキー・チェン

nostalji2008-12-22

放ったらかしビデオの中身確認のために再生した『醒拳』(1982年/監督:チェン・チュアン)を観る。『酔拳』に始まるジャッキー・チェンの一連のカンフー・アクション最後の作品です。二人一組で攻撃する必殺技・鬼影の使い手である天鬼・地鬼という極悪武道家に親を殺されたジャッキーが、同じように親を殺された従兄弟と協力しあって親の敵を討つという内容で、日本の時代劇に置き換えることができるようなストーリーですね。
妖術を使う兄弟に率いられた野武士の一団に領地を奪われ、武術指南役の親子と領主の息子と子守役が城から逃れるんですな。しかし、執拗な追っ手に、指南役と領主の息子、子守役と指南役の息子といった組み合わせで離れ離れになります。指南役と領主の息子は山で剣の修行をし、子守役と指南役の息子は隣国の豪族に救われて成長していきます。指南役は旅の武芸者との試合で卑怯な方法で敗れて命を失い、剣客に成長した領主の息子は敵を討ちに山を下ります。一方、指南役の息子も文武に秀でた若者に成長し、ひょんなことから二人は再会します。指南役の息子と豪族のオテンバ娘が好きあっていることに娘の従兄弟が嫉妬して、野武士から今では領主となっている極悪兄弟の手先となって豪族を裏切り……といった東映時代劇の定型パターンを思い浮かべてしまいました。