怪談ではなかった

nostalji2008-12-30

録画していた『嗤う伊右衛門』(2003年・東宝/監督:蜷川幸雄)を観る。原作が京極夏彦なので新解釈の“四谷怪談”か、と思ったのですが、怪談ではなかったですね。幽霊や怪奇現象が出てこないんだもの。お岩さん(小雪)は最初から化物顔だし、伊右衛門唐沢寿明)はとっても好い奴。二人は深く愛し合っているんですな。直助(池内博之)も好い奴で、正体を隠す時の名が小平とはね。ひとり悪いのは伊藤喜兵衛(椎名桔平)で、こいつが不幸をバラマク張本人。原作を読んではいませんが、演劇関係者が歓びそうな題材ですね。蜷川幸雄が照明や長台詞など舞台演出調そのままに映画演出しています。それが成功しているかとなるとウ〜ン。
日経平均株価終値は8859円56銭で、1年間で6448円も値を下げた。1年間で1918円も値を下げた昨年もショック(一時は1万8千円を超え、年度末には2万円になると予想していたので)でしたが、今年はショックを通りこして呆然としています。想定をはるかに超えた世界同時不況が来年も続きそうだし、ジタバタしてもはじまらないので耐えるだけで〜す。