狭いながらも

nostalji2009-03-24

西岸良平:著の『三丁目の夕日』(小学館:2004年6月18日第2刷発行)を読了。テーマは“シャボン玉”ね。14話が収録されていますが、直接テーマと関係するものはありません。浮かんでは消えていく思い出をシャボン玉に見立てているんですね。
町田忍のコラムは「昭和30年代の住宅事情」です。地方と東京では若干事情は異なるのでしょうが、一戸建ては木造平屋が一般的でしたね。時代的には違うけど、イメージ的にはちびまる子ちゃんの家ね。昭和30年代初めはアパートが不足していたのか、東京では間借もありました。一般の家の2階の一部屋を借りて住むのね。個人情報とかプライバシーとかは、縁のない時代でした。その後、木造モルタル造りのアパートが増えてきて、地方出身労働者の住居となりました。『三丁目の夕日』でも、鈴木オートの六さんは、最初は鈴木家に間借(住込み)していましたが、やがてアパートで妹のサクラちゃんと暮らしはじめましたね。間借は大学生用の下宿に変わっていきました。そして、現在は学生もアパートに住む時代。どんどん住居環境が良くなるのに反比例して、人のつながりは薄くなっていま〜す。
WBC決勝は5−3で韓国に勝ち、2連覇を果たす。9回裏に同点にされたものの、韓国チームは選手を使い果たしていたので、延長になれば勝てると思いましたけどね。それにしても、ツーアウト・二塁三塁の場面で敬遠せずにイチローと勝負するとは、韓国チームのイチローに対する感情は、テジョヨンに対するイヘゴの気持ちと同じですねェ。