マーロウ役者は

nostalji2009-03-26

50年前の今日関連で、画像は『さらば愛しき人よ』(1975年/監督:ディック・リチャーズ)のロバート・ミッチャム。ミッチャムのフィリップ・マーロウは7代目で、1978年にも『大いなる眠り』(監督:マイケル・ウィナー)でマーロウを演じています。初代から順にあげると、ディック・パウエル(45年『ブロンドの殺人者』)、ハンフリー・ボガート(46年『三つ数えろ』)、ロバート・モンゴメリー(47年『湖中の女』)、ジョージ・モンゴメリー(47年『The Brasher Doubloon』)、ジェームズ・ガーナー(69年『かわいい女』)、エリオット・グールド(73年『ロング・グッドバイ』)と、ミッチャムを入れて7人いますが、ミッチャムの評判が良いようです。
私が観たマーロウは、ボギー、ガーナー、グールド、ミッチャムの4人だけですが、私もミッチャムを推しますね。ハワード・ホークスが監督した『三つ数えろ』(原作は「大いなる眠り」)はハードボイルド映画として高い評価がされていますが、ボギーのキャラはサム・スペードと区別がつきませんでした。売出し前のブルース・リーが殺し屋役でちょっとだけ顔を見せた『かわいい女』のガーナーは軽くてロックフォード氏だったし、ハードボイルドというよりニューシネマ風だった『ロング・グッドバイ』のグールドは冴えない中年男でしたからね。チャンドラーは、「俳優ならケイリー・グラントが近い」と言っていたそうですが、ハードボイルドのイメージじゃないですよねェ。