新味なしのアキラ映画

nostalji2009-09-11

録画していた『歌う暴れん坊』(1962年・日活/監督:松尾昭典)を観る。主人公(小林旭)はヤクザの組を解散した建設会社の社長で、縄張りだった土地の再開発工事をしているんですな。隣接地のヤクザの組長(川治民夫)と所轄の警察幹部(藤村有弘)の二人とは、大学時代に同じラグビー部で過ごした親友という現実感のない設定は、いかにもアキラ映画です。アキラと川治民夫を対立させて二人の縄張りを頂こうと画策するのが悪ヤクザが安倍徹ね。お約束通りの展開で、トラブルは解決します。アキラは工事で移転することになった孤児院のために、こまどり姉妹を招聘してチャリティー・ショーを行うというのも、お決まりのストーリーね。恋人(笹森礼子)が孤児院で働いているというのもね。特筆するところのない凡作で〜す。
画像は、『アキラでボサ・ノバ』のレコードジャケット。『歌う暴れん坊』でアキラは、「歌う暴れん坊」「アキラでボサ・ノバ」「アキラのおてもやん」「おけさ恋しや」を歌っているのですが、シングル発売されたのは、「アキラでボサ・ノバ」とB面の「おけさ恋しや」でした。「おけさ恋しや」は、劇中ではこまどり姉妹とのデュエットでしたけどね。