メキシコ革命劇

nostalji2009-09-17

昨夜、『革命児サパタ』(1952年/監督:エリア・カザン)を再見。ほぼ記憶通りでしたが、B級映画ファンにお馴染みのヘンリー・シルヴァが意外と重要な役で出演していたのに気づきました。ヘンリー・シルヴァといえば、爬虫類的な眼をしたアクの強さが私の好みにあっていて、一度その顔を見れば忘れるはずがないのにね。この映画が彼のデビュー作で、パンフを見るとヘンリー・シルヴァでなくフランク・シルベラになっていましたよ。
メキシコは1821年にスペインから独立するのですが、メキシコの歴史は内乱と革命の連続であったといっても過言ではありません。一般的にメキシコ革命という場合、サパタやパンチョ・ビラが活躍する1911年のディアス政権打倒とそれに続くウェルタ政権打倒を指しており、メキシコ革命を背景にした映画は、殆どこの時代ですね。『奇傑パンチョ』『戦うパンチョ・ビラ』『叛逆者の群れ』『私の愛したグリンゴ』といったアメリカ製よりも、『群盗荒野を裂く』『豹/ジャガー』『ガンマン大連合』『夕陽のギャングたち』といったマカロニに秀作が多いような気がします。『群盗荒野を裂く』は、『革命児サパタ』より内容的には上だと思っていま〜す。
メキシコ革命劇を理解するために、HP:西部劇シネマ館に「メキシコ革命史」をアップ⇒http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/wzakka3/mxr1.htm
画像は、『大砂塵の女』(1959年/監督:イスマエル・ロドリゲス)のマリア・フェリクス。原題は“ラ・クカラチャ”で伝説の女革命戦士の名ね。♪〜ラ・クカラーチャ、ラ・クカラーチャ〜の歌は、パンチョ・ビラ軍の愛唱歌だったんですよ。