明るいメキシコ革命劇

nostalji2009-09-24

DVDで『ガンマン大連合』(1970年/監督:セルジオ・コルブッチ)を再見。明るく賑やかメキシコ革命劇です。スウェーデンからやってきた武器商人(フランコ・ネロ)が革命に目覚めたメキシコ青年(トーマス・ミリアン)と互いの貶し合いながらも友情に結ばれ、革命指導者(フェルナンド・レイ)を救出する物語ね。
でもって、この作品、日活無国籍アクションに感じが似ています。悪党を気取っているが根は善人のトーマス・ミリアンが宍戸錠。歯をチッ、チッと鳴らすクセに思わずニンマリしましたよ。 エエ格好シで、金が目的といいながら人の好いフランコ・ネロが、『ろくでなし稼業』の二谷英明ね。ミリアンとネロの決闘シーンで、互いに隠れていた敵を倒す場面は、これまた錠VSアキラ、錠VS赤木圭一郎の日活アクションではお馴染みです。非暴力主義者のフェルナンド・レイ下条正巳、ネロをつけ狙う悪党ジャック・パランス深江章喜といったところですかね。それと、紅一点の女性闘士役のアイリス・バーベンは、もちろん芦川いずみ。彼女、顔立ちもどこか芦川いずみに似ているんですよ。『群盗荒野を裂く』のマルチーヌ・ベスウィックが、生活のために盗賊の一員となって政府軍と戦う女性闘士なら、バーベンは理論優先の学生闘士。ベスウィックは気に入った男となら誰とでも寝る女だが、バーベンは結婚を優先するお嬢さま。遊ぶなら、私はベスウィックを選びますが、恋人となるとバーベンですねェ。