映画のような

nostalji2009-10-18

ロバート・B・パーカー:著(山本博:訳)の『ブリムストーンの激突』(早川書房:2009年10月15日初版発行)を読了。『アパルーサの決闘』→『レゾリューションの対決』から続く、凄腕ガンマンのコールとヒッチが活躍する西部小説です。娼婦となっていた昔の恋人アリーを捜し出したコールは、鉄道が開通して発展途上にあるテキサスのブリムストーンの町にヒッチと一緒にやってくるんですな。その町でコールとヒッチは郡保安官助手(デュピティ・シェリフ)となって働くことになります。町は酒場のオーナー一味と狂信的キリスト教団が力を誇示しており、町周辺には謎のインディアン戦士が出没しています。前2作と比べると、登場人物の心理描写よりアクションに比重が大きくなっていて、銃撃戦の多い西部劇を観ている感じでした。スイスイと一気に読んでしまいましたよ。映画化してくれないかなァ。
映画化といえば、『アパルーサの決闘』は、エド・ハリス(監督兼務)とヴィゴ・モーテンセンで映画化されているのですが、DVD発売されたものの劇場公開はされませんでした。本国公開から2年も経って公開された『3時10分、決断の時』が西部劇にしては珍しくロングラン上映のヒット作となり、西部劇の面白さを知ったファンが増えたことを考えると、この映画が1年早く公開されたら、『アパルーサの決闘』も劇場公開されたんじゃないかと思え、残念で〜す。