原作を遠く離れて

nostalji2010-01-21

昨日、所用があって大宮へ。立ち寄ったジュンク堂で『バガボンド32』『アラーの使者』『大河ドラマ入門』を、ブックオフで『韓国人の発想』と『宦官』を購入しました。さっそく井上雄彦:著の『バガボンド32』(モーニングKC:2010年1月15日第1刷発行)を読了。吉川英治の原作にはない伊藤一刀斎との対決を通して武蔵はますます哲学的になり、一刀斎を媒介にして宿命のライバル・小次郎との縁が深まっていきます。原作を超えた井上武蔵像が完成しつつありますね。
米作家のロバート・B・パーカー(77歳)が亡くなる。一般的にはハードボイルド探偵小説の“スペンサー” シリーズが有名なんですが、私にとってはコールとヒッチが活躍する西部小説ですね。シリーズ1作目の『アパルーサの決闘』は、エド・ハリス監督・主演で映画化され、日本では公開されなかったもののDVDは発売されています。わりと評判もよく、続編の製作に入ったという情報が流れたのですが、その後、ウンともスンとも聞かれなくなりました。数少ない西部劇なので期待しているのですけどねェ。それにしても、西部小説の書き手が少ないだけに、パーカーの死は惜しまれます。パーカーの西部小説については、ココへ⇒http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/wbook3/askka5.htm