忘れたので再読

nostalji2009-12-18

定期検診にJ医大病院へ。諸々の待ち時間の間に、木谷恭介:著の『「邪馬台国の謎」殺人事件』(廣済堂:1998年11月15日初版発行)を再読しました。最近、韓国時代劇や邪馬台国の関連で、古代日本国家と朝鮮半島の関係に興味が出てきて、色々拾い読みしているんですよ。
『「邪馬台国の謎」殺人事件』は、「古代日本成立の謎」という本の作者をめぐる連続殺人を扱ったミステリーなんですが、邪馬台国や日本人のルーツについての著者の考えも作中人物の言葉として出てきます。中国の古代江南人が九州から南朝鮮に流れ着き、土着の倭人や韓人を支配するようになり、それが倭国のルーツになったという考えは面白いですね。中国には黄河文明の他に揚子江文明もあって、農作などの先進技術を持った連中が東シナ海を渡ってきたことは充分考えられるし、中国の漢書後漢書に記載されている倭人の記述は、北九州から朝鮮半島南部一帯までを含んでいるように読めるんですよ。倭人は原始的であっても航海術を有した港市国家を作って交易していたんじゃないですかね。北九州の倭人国家が内陸に進出して、さらに大きな国家を築くことは当然の成り行きだと思えますが、卑弥呼が使った鬼道のルーツを調べる必要がありますね。大陸や朝鮮半島における巫女のルーツは……?