テーマ性は高いが

nostalji2010-08-21

終戦65周年特集としてWOWOWが放映した『大東亜戦争と国際裁判』(1959年・新東宝/監督:小森白)を観る。“勝者に敗者を裁く権利があるか?”をテーマに、日本の立場を肯定した視点で描いたドキュメンタリータッチの歴史ドラマです。過去の作品(『戦艦大和』など)の使いまわしや、メーキャップを凝らした出演者など、大蔵貢らしい見世物的要素の大きい作品で、一級品とはいえません。だけど、史実にかなり忠実な点と、東京裁判の問題点をついたところは評価できます。
画像は、アラカン東条英機。アラカンは熱演しているんですが、誰を演じてもアラカンですね。そこがまた好いので〜す。
ところで、テレビを見たり新聞を読んだ中で、8月15日を敗戦記念日と言っていた人がいましたが、戦争に負けて記念するバカはいないわけで、終戦記念日が正しい名称でしょうね。それも先の大戦が単に終った日(メモリアル・デイ)ということでなく、将来にわたって戦争をしないという強い意志を持った日(戦争の永遠の終り)として位置づけないといけないでしょう。
それと戦争の名称ですが、やっぱり大東亜戦争でしょうね。第二次大戦では範囲が広く日本の責任所在は不明確だし、日中戦争や太平洋戦争では逆に戦争相手国が制限されますからね。大東亜戦争というと日本の侵略戦争が強くイメージされるせいかメディアが敬遠していますが、アメリカ・中国・イギリス・ソ連を相手にアジアの権益を巡って戦争しているのでピッタリだと思いますよ。
同居している長男のニューヨーク勤務が決定し、渡米したら5〜6年はアメリカ暮らしとなるというので、爺婆も孫の顔が見たいだろうし、墓参を兼ねて明石→広島へと帰省します。カミさんが久しぶりに神戸を散策したいというので、早めに出発です。