変奏作品

nostalji2010-08-31

BS2で『エル・ドラド』(1966年/監督:ハワード・ホークス)を放送。昨日放映された『リオ・ブラボー』と同じ構造を持っている西部劇です。主人公がいて、アル中の保安官に若者、それと老人が仲間という構造ね。似たような構造を持つのに『リオ・ロボ』があり、これらを総称してハワード・ホークスのテキサス三部作と呼んでいます。似たような作品を作ったことに対してホークスは、「もし映画を一本つくり、それが一番儲かったのなら、人がそれを好んだということであり、同じ映画の別の版をつくりたくなるものだ。それに、監督が自分の好きな物語を撮り、その出来上がった映画を見て、よくこう言う。『今度もう一回やったら、もっとうまくやる』とね。だから、私はもう一度やった。違う方法でまたやり続けるつもりだ」と語っています。要は面白ければいいんですよ。
ところで、この作品では、『リオ・ブラボー』で撮影したフィルム(『リオ・ブラボー』では使わなかった)も使われているんですよ。でもって、『エル・ドラド』のフィルムは、『ラスト・シューティスト』(1976年/監督:ドン・シーゲル)の冒頭のジョン・ウェインのフラッシュ・バック(ジョニー・クロフォード少年がウェインに射たれるシーン)で使われていましたね。悲劇から開始するという、『エル・ドラド』における印象的シーンでもありました。
画像は、『エル・ドラド』のサントラ・レコードジャケット。ジョージ・アレクサンダーが主題歌を歌っています。