一族顔見せ

nostalji2010-12-22

ビデオで『100万ドルの血斗』(1971年/監督:ジョージ・シャーマン)を観る。無法者(リチャード・ブーン)一味に孫(ジョン・イーサン・ウェイン)を誘拐されたジョン・ウェインが、孫を取り返すためにリチャード・ブーンと対決する西部劇です。自動車やオートバイ、銃器もスコープ付ライフルや自動拳銃が出てくる20世紀ウエスタンね。自動車で追跡した保安官が、無法者たちにタイヤをブチ抜かれて文明の利器が役に立たないという皮肉があります。ウェインは古いタイプの西部男で、インディアン(ブルース・キャボット)を相棒に馬で追跡です。身代金が100万ドルで、それを狙って他の無法者が襲ってきたりと、アクションシーンは多いのですが、どれも緊迫感がありません。ウェインが強すぎるからかな。
ウェインの長男マイケルが製作にあたり、息子と孫の役で、次男のパットと末子のイーサンが出演しているだけでなく、ウェイン映画ではお馴染みの顔ぶれが揃っています。妻役のモーリン・オハラは、ウェインの妻といったら、この人しか考えられないくらいの存在だし、リチャード・ブーンは、ウェインが監督した『アラモ』ではヒューストン役で、遺作となった『ラスト・シューティスト』では今回と同様に敵役でしたね。ブルース・キャボットも『ハタリ』他7本の作品でウェインと共演しているし、息子役で出演しているクリス・ミッチャムも『リオ・ロボ』に続いて登場です。他にもジョン・フォード作品で共演した、ハンク・ウォーデン、ハリー・ケリー・ジュニア、ジョン・エイガーも出演していま〜す。