N.Yから離れて

アムトラックで行く古都フィラデルフィアアーミッシュ村1日観光に参加。ペンシルバニアホテルに6時集合なので、4時に起きて出かけました。ワシントン観光やボストン観光の人もいて、日本語ガイドがホテル向いのペンステーションへ案内するのね。夫婦や家族など6組が7時17分発のワシントン行に乗り込みましたが、フィラデルフィアで下車したのは私たち夫婦だけでした。ハリソン・フォードが主演した『刑事ジョン・ブック目撃者』(1985年/監督:ピーター・ウィアー)でアーミッシュの存在を知り、興味が惹かれてこのツアーを申し込んだのですが、ワシントン観光の方が俗受けするんでしょうね。
フィラデルフィア駅(30thストリートステーション)で現地ガイドに会い、観光開始。アーミッシュの少年が殺人を目撃した駅のトイレで用を足し、ロッキー像(映画『ロッキー』はフィラデルフィアが舞台)が立つ室内競技場スペクトラムの前を通って、世界最大の都市公園フェアマウントパークへ。公園内の桜は、ほぼ満開状態でした。今年は日本からアメリカに桜が贈られて100年目ということで、25日から1ヶ月にわたって全米各地で桜祭りが開催されます。フィラデルフィアでは来月中旬に大規模イベントを予定しているらしいのですが、葉桜になってしまうことをガイドさんは心配していました。今年のアメリ東海岸(ニューヨーク・フィラデルフィア・ワシントンなど)は例年になく暖かく(雪が降らなかった)、桜の開花が異常に早いようです。
ランカスターにあるアーミッシュ・カントリーはフィラデルフィアから車で1時間半のところにあります。まずは、アーミッシュ・ホームステイドでアーミッシュの人々の生活スタイルの勉強ね。物質文明にドップリ浸った日本人には信じられない生活ですが、現代日本人が失った精神的豊かさを維持し続けるには彼らのような強い信条が必要なのかもしれません。ガイドの案内でアーミッシュ・カントリーをゆっくり車窓から眺めた後、キッチンケトル・ビレッジで昼食と土産物探し。時間があれば、ガイドに言ってアーミッシュ料理のレストラン・ミラーズでランチを取りたかったのですが、種類豊富なキルトやジャム、プレッツェル、デコイ、皮製品などを見たり、試食したりするだけで時間をとられました。昼食はローストビーフサンドとチキンサラダサンドで軽く済ませ、土産にはアップルバターを購入。
フィラデルフィアに戻り、インディペンデンス・ホール→コングレス・ホール→リバティベル・パビリオンを見物した後、ロッキーが住んでいたイタリア人街を車窓から眺めて、市内観光を終えました。フィラデルフィアではアーティストたちによって至る所で絵がビルの壁に描かれており、行政主導で今後の観光スポットにしていくようです。
南北戦争の激戦地ゲッティスバーグや、『ボードウォーク・エンパイア欲望の街』で知った賭博の街アトランティック・シティなど、フィラデルフィア周辺には行ってみたいところが色々ありますが、カミさんが興味を持っていないので……